Dr.ひげくまの診療開始5分前

2011年9月16日 by Dr.ひげくま

 少しの間休診させていただきます。

2010年12月14日 by Dr.ひげくま

私はDr.ひげくま。

しばらくの間、駄文におつきあいいただきたい。


業務が忙しく、ご無沙汰しておりました。


ここ数年、冬になると激しい嘔吐と下痢を催す急性胃腸炎が流行する。

特に症状が激しく、非常に感染力が強いのが、ノロウイルスだ。

一昔前は、小型球形ウイルスと呼ばれていた。

症状は激しいが、じつはノロウィルスによる胃腸炎も他のウィルスによるものと治療法は変わらない。

吐き気には吐き気止めを処方し、安静にして水分補給を十分にすることだ。

塩分も適宜摂ったほうがいい。

感染力が強いので、人と接触する仕事や食物を扱う仕事に就いている方は、

会社と相談して確定診断を受けたほうがいいかもしれないが、

そうでなければ、まずは上記のような対症療法で様子をみるだけでも良いだろう。

ちなみに、確定診断のためのウィルス判定は現在のところ医療保険の適用ではない。

つまり、自費診療になる。


無理に診断をつけてもらわなくてもいい、と書いたが、用心は必要である。

ノロウィルスに限らず、急性胃腸炎を起こすウィルスは、

吐いた物、糞便、唾液などに含まれているので、

身内が急性胃腸炎の場合は、やはり手洗いうがいをきちんとすることだ。

特にノロウィルスに備えるのであれば、台所用漂白剤などに含まれる次亜塩素酸が効果的なため、

これらを薄めた水で洗った雑巾で清掃したり、手を洗ったりすることをおすすめする。

また、下痢や嘔吐で汚してしまった衣類は上記の漂白剤を薄めたものでつけおきにするか、

勿体無いがビニール袋に包んで処分した方がいい。

もちろんこれらは程度の問題なので、絶対そうしなければならない、というわけではない。


もう少したつと、今度は季節性インフルエンザが流行する時期になる。

みなさん、お大事にしてください。

2010年10月23日 by Dr.ひげくま

私はDr.ひげくま。

しばらくの間、駄文におつきあいいただきたい。


日常業務が忙しく、毎日忙殺されているうちに、すっかり小樽も寒くなってきた。

来週には雪、それも吹雪の予報だというから、

秋を通り越して、もう冬だ。


そろそろ、お手伝いしている病院でインフルエンザワクチンの接種が始まっている。

我が病院では、事務でゴタゴタがありまだ始まっていないのだが・・・。


インフルエンザワクチンは、打ってすぐ効くものではなく、

実際に免疫がつくのに3~4週間はかかる。

昨年の新型インフルエンザ騒動ではなく、例年のインフルエンザ流行の傾向では、

年末から年明けにかけて流行するので、

11月中ごろまでに打っておけば、間に合う算段だ。

もちろん、それから遅くなったからと言って無意味ではないが。


手洗い、うがいとワクチン接種で、避けられる病気は避けた方がいい。

2010年10月5日 by Dr.ひげくま

私はDr.ひげくま。

しばらくの間、駄文におつきあいいただきたい。


病院業務に忙殺されているうちに、めっきり朝晩が寒くなってきた。

この時期は、急な気温の変化から体調を崩しやすいので、ぜひ気をつけていただきたい。


季節の変わり目には、よく風邪を引きやすいといわれるが、

実は心も風邪を引く。

軽いうつ病は良く心の風邪と表現される。

なんとなく気分が乗らない日が続き、体がだるい。

何をするのも億劫で、楽しくない。

物事に集中できず、暗いことばかり考えてしまう。

そんな、なんとも言えないやるせない気分が、理由もなく続いていたら、

もしかしたら、うつ病かもしれない。


うつ病は特殊な病気でなく、だれでもかかり得る「心の風邪」である。

薬で驚くほど楽になることも多いので、

心当たりがあったら、かかりつけの医師に相談してみるといい。

2010年9月16日 by Dr.ひげくま

私はDr.ひげくま。

しばらくの間、駄文におつきあいいただきたい。


今回は、ネットからの引用である。

口から食べられなくなったら・・・


上記の記事の中で、

老衰の過程で食べる量が減り、全身が弱るのは自然なことで、そういう人は胃ろうの対象ではない。

 介護現場では胃ろうに依存せず、手と時間をかけて“枯れていく大往生”を実現するケアに転換すべき。」

 脳卒中の回復期や嚥下機能だけに問題があるなど、胃ろうが力を発揮する場合もある。」

人間は最期は起こしても起きられず、食べられずに寝ているだけになる。

 体が受け付けないのに、栄養量を通常通り入れれば吐く。

 無理に食べさせ、かえって誤嚥性肺炎の危険にさらすのは拷問に近い。」

という言葉が、賛否両論を端的に表している。


難しい問題だが、選択を迫られる場面がいつか訪れる。

その時に、後悔しないよう、今のうちに一度は考えてみていただきたい。

もし、口から食べられなくなったら、どうしますか?

2010年9月14日 by Dr.ひげくま

私はDr.ひげくま。

しばらくの間、駄文におつきあいいただきたい。


糖尿病という病気がある。

血液の中の糖分、すなわち血糖が異常に多くなる病気だ。

インスリンという血糖を体の細胞に吸収させるホルモンが十分に働かなくなることで起こる。

インスリン自体が作られなくなったり、細胞に対する効き目が弱くなったりする。

インスリンが作られなくなるものを1型糖尿病といい、

インスリンの効き目が弱くなることが原因のものを2型糖尿病という。


血糖が高い状態が続くと、何が悪いのか。

まず、手先や足先の神経がダメになる、末梢神経障害というのがおこる。

それから、細かい血管がダメになる。これにより、目が悪くなったり、腎臓が悪くなったりする。

また、動脈硬化が進行する。これにより、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞がおこりやすくなる。

また、免疫力が弱くなり、細菌感染を起こしやすくなり、また一度悪くなると、治りにくくなる。

ひどい場合、足の傷がひどく膿んで、壊疽を起こし、切断しなければならなくなる。

このようなことが知られている。

そして、これらの合併症は、血糖がこのくらい高い状態がこのくらい続いたら起こる、

という明確な指標がない。

また、合併症は少しずつジワジワと忍び寄るので、

生活に支障が出てくるころには、それからいくら血糖を調節しても間に合わないことが、

多々ある。


だから、日ごろからの血糖管理が必要なのだ。


特に、長く健康に暮らしていきたい方は、血糖を注意されたら、

ぜひ日ごろの生活パターンを見直してほしい。


コツは、食べすぎないことと、間食を控えること。

そして、1日に30分は運動をすること。


なぁんだ、と思われたかもしれないが、

大切なことは、当たり前と思われることの中にこそ眠っているのだ。

2010年9月1日 by Dr.ひげくま

私はDr.ひげくま。

しばらくの間、駄文におつきあいいただきたい。


月に2回、自宅に訪問診療にうかがっていたAさんの認知症がここ数か月でぐっと進んできた。

何をするにも怒りっぽくなり、気に入らないと家族に当たり散らす。

足腰も弱くなり、始終家族の手が必要だ。

家族も精神的にきつくなってきていた。


そのAさんが、老人保健施設に入所することになった。


高齢者の介護の問題には「唯一の正解」というものはない。

家族が出した選択が正解、ともいえる。


年老いた親の面倒は家族の手で見るべき、という考えだけではやっていけなくなってきている。

これは、家族の怠慢とか心掛けが悪いとかでは決してない。

昔と違って、家族の人数も小さくなり、介護にかけられる人手が少なってきてもいる。


介護がつらくなって、家族間が不仲になり、

昔の楽しかった思い出が傷ついたり、家族の間で感情的に深い溝ができたりするくらいなら、

適切な選択をして、いい関係を保てたほうがずっといい場合もある。

2010年8月24日 by Dr.ひげくま

私はDr.ひげくま。

しばらくの間、駄文におつきあいいただきたい。


芸能リポーターの梨元勝氏が肺がんで亡くなったとのこと。

病気が分かったのが6月ということだ。


肺癌は、大きく2種類に分けられる。

小細胞がんと非小細胞がん、だ。

非小細胞がんはさらに、腺がんと扁平上皮がんと大細胞がんに分けられる。

このうち、小細胞がんはとびぬけて進行が速い。


肺がんは早期発見、早期治療が必要な病気だ。

非小細胞がんが手術でとりきれる大きさで見つかって、手術できれば、

小さくてその場にとどまっていれば8割がた治る。

しかし、ある程度まで大きくなると、たとえその場にとどまっていても、

治る確率は6割に減る。

もし、がんの近くのリンパ節に転移していれば、

小さくても、大きくても治る確率は5分5分になる。


もし、肺の外に転移を起こしているようだと、手術はできない。

この場合、残念ながら目標はどれだけ長く生きるか、に代わる。


小細胞がんは、その場にとどまっていれば、

放射線と抗がん剤で治療できるが、治る確率は4人に1人だ。

もし、肺の外に広がっていれば、3年生きのびる人は1割くらいになる。


怖い病気だ。

2010年8月20日 by Dr.ひげくま

私はDr.ひげくま。

しばらくの間、駄文におつきあいいただきたい。


最近のニュースで、新型の薬剤耐性菌が話題になっている。


どうやら、細菌感染の治療につかう抗生物質のほとんどが効かない菌が、

新たに発生して問題になっているらしい。

簡単に言うと、この耐性菌は、抗生物質を分解して無効化する物質を作り出すことで、

抗生物質が効かなくなる。

特に問題なのは、医療現場で使われている薬のうち、最も強力な抗生物質すら分解することだ。

さらに、この抗生物質を分解する能力は、単に同じ細菌に受け継がれるだけでなく、

同じ場所にいる他の細菌にも引き継がれる可能性がある点も恐ろしい。


ただし、現在確認されている耐性細菌の種類は、怪我をしてそこに付着するか、

体が弱って抵抗力がなくなるかしなければ、問題にはなりにくい菌であり、

感染者の周囲にいる人にどんどん感染してバタバタと人が倒れていくようなものではない。

いたずらに恐れることはない。


1942年にペニシリン系抗生物質が誕生してから70年弱の間に、

薬と細菌のいたちごっこはずっと続いている。

おそらく医学が進歩して今回話題になった細菌にも効く抗生剤が作られたところで、

そのうち更なる耐性菌が発生してくるに違いない。


これは、抗生物質を使い続ける限り逃れられない宿命なのかもしれない。


少しでも耐性菌の発生を遅らせたり、発生する確率をさげたりするには、

安易な、もしくは中途半端な抗生物質の使用を控えるしかない。


結局、必要な時に必要な薬を適切に使用するに限る、ということになる。

2010年8月18日 by Dr.ひげくま

私はDr.ひげくま。

しばらくの間、駄文におつきあいいただきたい。


外来通院中の患者さんが発熱し、体調が悪いということで入院してもらった。

やや胸部レントゲンでやや影があり、軽い肺炎だろうと考えて治療していたが、

抗生物質の効きがよくないため、念のため検索したら、結核菌が痰から検出された。

肺結核だったのである。

一目でそれとわかる肺結核もあれば、十分に検査してみないとわからないものもあるのが、

結核の難しいところだ。


結核のうち、痰などで患者さんから結核菌が出てきている場合は、

結核病棟への入院治療が必要なのだが、

小樽に実際に使用している結核病棟を持っているところが、ない。

札幌に頼る必要があるのだが、実際にはなかなか受け入れてもらえず、

受け入れ先が決まるまで、難儀した。

ゴシップの類なので、話半分に考えてほしいが、

ある1か所の札幌の病院で聞いた話では、

その病院は結核の関連で小樽市保健所と折り合いが悪く、

小樽市からの患者は受け入れが困難らしい。


残念ながら、小樽市では、結核患者さんは安心して治療が望めない状況にあるのは確かだ。


小樽で働く医者としては、こういった問題こそ、行政主導で何とかしてほしいものだと思う。

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