私はDr.ひげくま。
しばらくの間、駄文におつきあいいただきたい。
もし、目の前で急に人が倒れたら。
おそらくほとんどの人はあわててしまって、右往左往するしかないだろう。
あとから思い返して気まずい気分になるくらいなら、少し勉強しておいて、
いざという時に備えておいたほうがいい。
少し長くなるが、要点を触れておこう。
人が倒れていた場合にどうするか。
まずは周りの人に異常を報せることだ。
恥ずかしがらずに、「大変です!誰か来てください!」と叫ぼう。
人が来てくれたら、救急車をとにかく呼んでもらおう。
救急車が来るまでに、まず確認してほしいのが、
意識はあるか?
息はしているか?
脈はあるか?
だ。
一見してわからなければ、まずはその人の耳元で大声で声をかけてみる。
反応がない場合は肩をたたきながらもう一度声をかける。
これで返事がなければ、意識はない。
息をしているかどうかは、胸の動きを見る。
よくわからなければ、自分の耳を相手の鼻や口に近づけてみるとよい。
脈は、手首や太ももの付け根、首筋に指先を当てて確認するのだが、
経験がないと難しいかもしれない。
いずれも、あるかどうかがはっきりしない場合は、
じっくりと確認に費やす時間がもったいないので、「ない」と考えて行動しよう。
意識があれば、とりあえず、特にすることはない。
救急車が来るまで、相手を励まし続けてほしい。
ただし、最初に合った意識が急になくなることもあるので、
注意深く様子を見て、意識がなくなれば、
最初からなかった時と同じように行動してほしい。
意識がなく、息をしているときは、
吐くなどしてのどが詰まらないように、横向きにしておくとよい場合が多い。
ただし、明らかに首にけがをしているようなときは、そっとしておこう。
意識がなく、息もしていない場合、まずは空気の通り道を確保する。
仰向けにした状態で、額を片手で抑え、もう一方の手で顎を上げる。
ちょうど寝たまま頭を後ろに反らせた形になる。
口の中に何か詰まってないかも確認できたらなおいい。
これで、息を吹き返さない場合は、脈もないことが多いので、
次の項目と同じに行動するとよい。
よく、口対口の人工呼吸を勧められるが、
一度もやったことがない人がやっても効果的でないこともあり、
私はお勧めしない。
もちろん、市民救命救急講習などを受けていらっしゃる方は、
できる範囲で積極的に行動されるのは非常に喜ばしいことである。
さて、脈もない場合。
一刻も早く心臓マッサージが必要だ。
これも本来は救命救急講習などで、適切な方法を習った人がやるのが効果的だが、
そんな人がいなければ、そうも言ってられない。
やり方は、簡単に言うと、
へそから上に進んで胸の骨とぶつかるところ、
つまり左右の肋骨の合わせ目のところに、
両手の手のひらを重ねて置き、強く押す。
押す回数は1分間に100回くらい、
押す強さは胸に当てた手が10㎝程沈み込むくらいがいい。
強く胸を押したら、骨がバキッというかもしれない。
構わないでほしい。あなたが胸を押すのをやめたら、助からないかもしれない命だ。
肋骨は生きていればいずれ治る。
心を強く持って、どちらを優先するかよく肝に銘じてほしい。
ここまでできれば、上出来だ。
救急車が来るまであきらめずに続けてほしい。
不安であれば、市民救命救急講習などで学んでほしいと思う。